ロマンスは彼女の庭の中に

おれたちは"彼女"の庭の中にいたにすぎない。

だからぼうや、

裏切りも、嫉妬も、呪いも、別れも、惨めさも、不安も、退屈も、

おかしくなるぐらい笑ってみ。

壊れるぐらい、傷ついてみ。

求めていた果実は、ここにあるから。

君が掬った彼女の光

君が作った光の檻

シュレディンガーボックスみたいに、

閉じこめるからわからないのさ。

でも開けたところで、彼女はいるのかな?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なにもないから

証拠なんかいらないぐらい

ただ見惚れていたあのとき

君は今も、彼女の庭の中に...