完璧な夏

完璧な夏は訪れるものです。

或る人の誕生と死。

或る女の敬虔と微笑。

或る人の涙と歓喜。

なんでそんなに美しい日があっていいのだろう。

なんで?(と問うしかない)

ただ生きる、それだけでは決して果たされない日があるんだよ。

なんで存在があるってこんなにも素晴らしいのだろう。

それはただ並行世界を惰性で巡ることじゃない。

爆発、流出、想起、復活

なんでこんなに、「私は在る」ということが、こんなにも、こんなにも、素晴らしいの?

なんであの人や、あの人が生きている、あの人が生きていることは

どこまでも素晴らしいの?

あぁ....