人の時分

もう当分あの流れに乗ることはできないだろうと思っていた。

全ての瞬間が開花に向かって諦めているあの流れに。

これから起こるはずの爆発の余韻が漂っているような。

それは巡ってきた。

あの時と同じ匂いだ。

あの時と同じだ。

ただ見ていると、救われたがっている姿が映り込んでくる。

見る。

この人は何も変わってないんじゃないか?

いいや、結構変わった。歳をとった。死んだ。

流れる。

見る。

能る。

見る。

能る。

言葉では語れないな....余地がないというかさ。

ただ生活するしかないみたい。

それってむしろ楽しそうだね。言葉にすると....