IDEA SWEET ・ NG
神に泣きついて、太陽に連れていってもらった。
この黄金色の海は、事実上、あなたや私、あの鳥や、あの草花、あの雲や、あの粉塵、あの石や、あの湖、あの電線や、あの車、あの犬や、あの島、この星、この銀河系、あの空想や、あの思考、あの規範や、あの言語、あの印象や、あの感覚、これら凡ゆるものの故郷であり、還る場所でもある。
俺が"愛"を信じるのは、こういうちゃんとした事情があるわけで、どうにかこうにか愛に称号を与えたいわけではないのだ。
そして俺は、時空がこうなっていてよかったとおもう。
この"イデア"から一歩も離れないのが私の合理であり、その合理が私の狡さでもある。
甘えを宣伝する優しさ。
母に抱かれながらの優しさ。
それが私の愛でした。
哀しみにより愛に目覚めたら、
哀しみの延長線上で、愛に絆されていた。
私の凡ゆる行為は赦された(し、これからもそうだ)けれど、それ以上の助けはあり得なかった。
怒りによって力に目覚めたら、
哀しみの延長線上で、力に囚われるだろう。
だが、"花"はいつも正しい。
地上の花に認められたいと思ったとき、
はじめて自分の甘さに気がついた。
なぜなら、花は私の哀しみそのものでありながらも、
私を必要としていなかったからだ。(誤解されてるとおもったとき、自分の負債と嘘をおもいだした)
そして"力"を迷惑そうに見ながらも、受け入れ、苦難を背負ったその姿、
その不安そうな顔。ああ、まったく...
私はそのすべてに怒りが湧き、死んでも許さないことに決めたのだ。