日の中で君に会えたら
「君の長い髪や緩んだ頰は、いつもながら自然のダイナミズムとともにあって、
その日は風がキレイな髪を解き放ち、日の光が黄金色に君の側面を照らした。」
憶えられた君は、位置も方向もなく、ただ浮かばれている。
純粋にして、少しの淀みもなく、流れ着くところもなく、流れている。
君という光を飾っている花壇は、幸せの象徴であり、その花壇は
幸せな人に因って愛され育まれたに違いない。
また、生きれて本当によかったね。
君はまた流れるままに(ちょうど風に吹かれた髪のように)、旅をすればいい。
そうして、此方に笑みを投げかける君と、その日。
日。
胸が痛い。
なんでもないはず、君は悩みなんて一言も話さなかったのだ。
でも、生活があった。
死の匂いと明日は来ないという強烈な感じ。
1日だけ、1日。
そして全く位置も方向もなくし、懐かしんで涙を流す。
ただ日の中で、君に会えたら...