Air

翔び立ち、舞う。

大地をそれ已上に豊かな眼差しで望み、翼を展げる。

どんなに疲れても、決して着陸しないこと。

堕とされないこと。

否定と肯定。

根源的な戯れを象ること。

能性と受性。

一つになんてならないよ。

進みつづけるだけ。

抗いつづけるだけ。

永遠みたいで、絶対的みたいだ。

だから、それを確かめたら、

自由・・・

本当は確かめるまでもないけど・・・

「帰ってきて」

は甘美な罠なので、気をつけること。

帰る場所などないのだから。

進みつづけることだ。

留まろうとする運動に、動くことを期待するのも、

動こうとする運動に、留まることを期待するのも、

おかしい。

何を能ってたんだと思うときが来るはずだけど、

その時が来たら、

美味しい液体を間に置いて(音楽でもいいし、息子でもいいし、川のせせらぎでもいいけど)、乾杯すること。

天使は今際の際にしか役に立たないんだってさ。

それよりも、能性...

性、性、性、性、性、性、性、性、性、性、性、性、性、性

上の話は天使に任せて。

あの子はそんなことよりも、「私よりやる男」と「えろいこと」で頭がいっぱいだという有難い御告げを噛み締めて。

これからも光を信じて生きていくので、

また寂しくなっていくのだろう。

縁があった詩や、孤独な人が書いた詩、

苦しそうな男の一撃必殺の詩を読んだり、写し取る暮らしがしたい。

何度死んでも、あの光に導かれて生きたい。

それがこの私でなかろうと。

羊たちの限界と壁に、

ああ、死に際のヴィジョンにしか期待が持てないな

と思っていたが、体は若いし、暇なのでそれも放棄しよう。

もっと捨て身がいい。

宇宙はいうまでもなく廣いし....私たちは限界のない、運動だし。