三つを一つにする -宗-

"   "は三つを一つにする。

全ては"   "の三様である。

私は、象られた形でもあり、象る意志でもあり、そのなかだちである意識でもある。

私は、肯定される否定でもあり、肯定する肯定でもあり、それらの和解でもある。

私は、結果である受性でもあり、創造の原因である能性でもあり、中継し、

条件となる媒性でもある。

私の内には、しなやかな弱さがあり、本能的な勢いの強さがあり、それらを繋ぐ潔さがある。

私の内には、帰るための悲哀があり、生きていく希望があり、想起される無数の物語がある。

私の内には、女性性的な敬虔があり、男性性的な威光があり、幼子のような戯れがある。

私は、死にたいし、生きつづけるし、守る。

私は、絶望し、存在し、捧げる。

私は、嘆き、死に、蘇る。

私は三つを一つにする。

全ては私の三様である。